直したくても、直せない――。いま全国の地域鉄道で、車両の修理部品が入手できなくなりつつあります。地域鉄道の中には、電車へ電気を送る架線(電線)がない「非電化路線」が数多く存在し、日本国内の鉄道路線の約30%(※①)を占めます。こうした路線では、エンジンの動力で走る「液体式気動車」が長年人々の移動を支えてきました。しかし、その液体式気動車の部品が相次いで生産中止となり、直したくても直せない事態が現実になり始めています。この危機に対して川崎車両が出した答えは、最先端の専用技術ではなく「広く使われている電車の部品を活用する」こと。エンジンで発電した電気でモーターを動かす新型車両「GreenDEC®」に込められた「未来へつなぐ車両づくり」を、同車両を導入した天竜浜名湖鉄道への取材から紐解きます。

