日清オイリオグループ(以下、日清オイリオ)・JFEエンジニアリング・川崎重工の3社が10年かけて築いてきた協力関係が、新たなステージに入った。2025年4月、磯子事業場に水素混焼対応型のコージェネレーションシステム(CGS)が稼働。現在は都市ガスで高効率運転を行いながら、水素インフラが整い次第すぐに混焼へ移行できる「HYDROGEN READY」の状態を目指して準備している。国内・国外での異なる取り組みや、スペース効率を最優先し、8MW級では例が少ない2階建の複数台隣接配置、そして現場の制御文化の変革まで――この設備が背負ってきた挑戦の全貌を、3社の証言とともに紐解いていく。
日清オイリオの目指す「HYDROGEN READY」に向けて
「私たちは、“植物のチカラⓇ”と“油脂をさらに究めた強み”で、食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担います。そして多様な価値を創造し、“生きるエネルギー”をすべての人にお届けする企業グループになります。」日清オイリオは2030年に目指す姿を前述の通り掲げ、植物由来の原料と油脂の技術力を組み合わせ、食の新たな価値や健康につながる製品を生み出してきました。
原料から搾油 し、食用油を精製する工程には、多くの熱エネルギーが必要です。電力に加えて「熱」の消費が大きいこの産業では、脱炭素のハードルは高くなります。では、どうすればカーボンニュートラルを実現出来るのでしょうか。
日清オイリオ 環境ソリューション室の三浦孝之技師にお話を伺いました。
