二輪車もガソリンエンジンから電動化やハイブリッド化などの脱炭素化が進むなか、カワサキは「楽しさ」の追求も忘れません。環境対応に加え、さらに新たな楽しさが味わえるハイブリッドモーターサイクル(HEV)の開発に取り組む従業員の声を紹介します。(本記事は、川崎重工グループの未来を描く特設ページ「Kawasaki ViSiON MAP 2030」の一部です。)
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先進国MCディビジョン
第一実験部 第一課
2014年入社。就職活動に際しては、元々バイクが好きだったことと、電気・情報系を専攻していたことを背景に、急速に電子制御化が進む二輪車業界に対して強い関心を持つように。現在はハイブリッドモーターサイクル(HEV)開発のサブリーダーとして新たなマシンの実験評価業務を担当。
楽しさも忘れない。環境対応との両立に向けて選んだ道
皆さまの周りでも、四輪車に関してはハイブリッド車やEVが身近になってきているのではないでしょうか。二輪車にも、四輪車と同じように脱炭素化といった環境対応が求められています。二輪車メーカーの多くが電気で動くEV開発へ注力するなか、私たちは、ガソリンと電気の両方を使う「ハイブリッドモーターサイク ル(HEV)」を生み出そうとしています。なぜなら、私たちは「FUN(楽しさ)」あってこそのモーターサイクルだと考えているからです。あのエンジンの音や振動は残したまま、環境にもやさしいマシンにしたい。さらに、モーターだからこそ味わえる力強い加速など、新たな楽しさも表現したい。私たちのHEV開発には、そんな想いが込められています。
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「乗れたもんじゃない」から始まったプロジェクト
HEVは、これまでのマシンとは全く異なる構造を持ちます。エンジンとモーター両方の動力で走行するHEVモードと、モーターだけの動力で走行するEV モードの両方を実現するには、過去の経験だけでは解決できない課題がたくさんあります。さらにそれに加えて「楽しさ」を。全てを叶えることは、非常に大きなチャレンジです。開発中のマシンの実験を開始した頃は、いつもうまくいきませんでした。テスト車に乗ったライダーから、「とても乗れたもんじゃない」なんて厳しいことを言われてしまったくらい。だからこそ、開発が進み、製品が成長していくさまにはいっそうの喜びを感じています。実験での評価が上がったときや今まで知らなかったことを勉強して試してみたことが良い結果になりそうなとき、自分たちがまだこの世にないものを生み出し、未来に手が届きそうな実感があるのです。
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水素エンジンやバイオ燃料も。作ることそのものも、楽しみに
2030年頃には今よりもさらに厳しい排出ガス規制が行われているでしょう。私たちはその規制にも対応できるようEVや水素エンジンの開発、バイオ燃料の活用など、さらに新たな道も模索し始めています。世の中の要請や課題に合わせて常に変わり続ける。しかし、モーターサイクルに乗る楽しさはずっと忘れずに。FUN to RIDEへの取り組みそのものを楽しむ、カワサキモータースでありたいと思います。
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※文中に登場する数値・所属などは2022年12月の情報です。
「Kawasaki ViSiON MAP 2030」は、川崎重工グループが思い描く2030年の姿を、現在の社員の仕事を通じて紹介します。新しいモビリティ、人々の生活を支えるエネルギーやロボット、そしてそれを実現するための組織体制。社会課題に対する「こたえ」にチャレンジしていく彼らの声に触れながら、わくわくするような未来を一緒に想像してみませんか?