CORLEOはなぜ、ゲームの祭典へ向かったのか|gamescom 2026

「これ、どのゲームに出てくるやつ?」

2026年8月26日から30日まで、ドイツ・ケルンで開かれた世界最大級のゲーム展示会「gamescom 2026」。131か国から36万8,000人が訪れたこの祭典で、来場者から何度もこう聞かれた乗り物があります。川崎重工のRMV(Robotic Multi-legged Vehicle:多脚型ロボットビークル)「CORLEO(コルレオ)」です。CORLEOとは、ロボティクスの技術を活用した4脚で進む、川崎重工が開発中の乗り物です。

大阪・関西万博で世界を驚かせたあの乗り物が、なぜゲームの展示会に。5日間でブースを訪れた人は約3万8,000人。実際にまたがった人は約6,100人にのぼりました。SAFE ADVENTURE事業総括部 ビジネスアーキテクト部の柳山翔さんに聞きます。

世界最大級のゲームイベントで、5日間に約6,100人がまたがったKawasakiの「RMV」
世界最大級のゲームイベントで、5日間に約6,100人がまたがったKawasakiの「RMV」
川崎重工
社長直轄プロジェクト本部
SAFE ADVENTURE事業総括部
ビジネスアーキテクト部
柳山翔

そもそもCORLEOとは何か

CORLEOは、川崎重工が開発を進めている、タイヤではなくロボティクスの脚で地面をつかみ、岩場などのオフロードを中心に走行するビークルです。動力源は水素。アクセルもステアリングハンドルもなく、乗り手の重心移動で操作します。2025年12月には製品化に向けた開発に着手し、2030年のサウジアラビア・リヤド万博で、会場内の乗り物として採用されることを目指しながら、2035年の製品化へ向けて開発を進めています。

なぜ、ゲームイベントだったのか

柳山

ゲームファンの方に、CORLEOの存在を知ってもらい、その実現を応援する仲間になってほしかったんです。大阪・関西万博の展示テーマで掲げた「移動本能」という言葉のとおり、人は効率や利便性だけを求めて移動するのではない。移動そのものに楽しさを感じ、新たな景色や体験との出会いを求める。その気持ちは、現実の山でもゲームの中の広大なフィールドでも同じだと思っています。

いま私たちは、CORLEOの開発プラットフォームとなるライディングシミュレータを2028年中にデモライドができるよう、作り込んでいます。このライディングシミュレータは、ゲームやeスポーツ業界へ展開することも視野に入れている。それなら、その業界の人が一番集まる場所へ行くべきだろうと。

5日間で約6,100人がまたがった

柳山

搭乗できるモデルを一般公開したのは、今回が初めてです。開場と同時に列ができて、5日間ずっと途切れませんでした。コスプレイヤーの方がまたがると、もうその場が完全にゲームの世界でした。印象的だったのは「本物だとは思っていなかった」という反応の多さです。SNSで映像を見て知っていた方が、実物を前に「え、本気なんだ」と表情を変える。画面越しでは伝わらないものが、確かにありました。

最も多かった質問は「いつ乗れるの?」

ブースでの質問を分類すると、最多は「いつ乗れるのか」で14.2%。次いで「CORLEOとは何か」12.4%、「どう使うのか」11.6%、「速度は」10.0%、「価格は」9.0%と続きました。すでに乗る気で考えている人の質問が並びます。なお現時点でCORLEOは開発段階にあり、販売価格は決まっていません。

柳山

まずはライディングパークのような場所で楽しんでいただく形を考えているとお伝えすると、多くの方が納得してくださいました。忘れられないのは「障がいがあっても自然を楽しみたい」という声。私たちの事業の価値を、あらためて確認させてくれました。

約200人に聞いた「どんなゲームに合う?」

有効回答203件のアンケートでは、アクションRPGが30.2%、レーシングが24.3%と、この2ジャンルで過半数を占めました。

柳山

皆さん、具体的なタイトル名を挙げながらCORLEOの話をしてくれるんです。まるで、もうどこかのゲームに登場しているかのように。ゲームの世界に違和感なく溶け込める。その仮説が今回の場で確信に変わりました。

検索数は50倍に

会期中、ドイツ国内での「CORLEO」の検索数は、Web、YouTubeともに前月比で約50倍に増加。これまでほぼ検索されなかった「RMV」もゼロから大きく伸びました。公式Instagramのストーリーズも、通常の約10倍のリーチを記録しています。

リアルとバーチャルの垣根を、越えていく

柳山

思い描いているのは、どこかのゲームタイトルの世界にCORLEOが登場して、プレイヤーがそれに乗って新しいフィールドを駆けてみる。そんな形です。岩場や起伏のある地形を駆け抜ける高揚感を、まずはゲームの中で。そして今後は、ライディングシミュレータも活用しながら、リアルとゲームの垣根を越えた体験を提案していきたい。その体験が実現できれば、CORLEOを通じて人々が集い、競い合い、移動する楽しさそのものを共有する新しい文化が生まれるかもしれません。そんなワクワクする未来も視野に入れながら検討を進めています。

大阪・関西万博で未来を「見せた」CORLEOは、gamescomで世界中のゲームファンと「一緒に想像する」段階へ進みました。その旅は、まだ始まったばかりです。

CORLEOについて、よくある質問

Q. CORLEOとは何ですか。

A. 川崎重工が開発を進めている多脚型ロボットビークルです。RMV(Robotic Multi-legged Vehicle)と呼んでいます。

Q. CORLEOはいつ発売されますか。

A. 川崎重工は2035年の製品化を目指して開発を進めています。2030年開催予定のサウジアラビア・リヤド万博での会場内利用を目標のひとつとしています。

Q. CORLEOの動力源は何ですか。

A. 水素です。発電用の水素エンジンで発電し、その電気で4脚を動かします。

CORLEOが、どんなゲームの世界を走ったら面白いと思いますか?
ぜひ #CORLEO を付けて、あなたのアイデアを聞かせてください。世界中から届いた声が、次の冒険のヒントになります。

▶ CORLEO公式Instagram
https://www.instagram.com/kawasaki_corleo_official/ 

▶ SAFE ADVENTURE事業総括部公式LinkedIn
https://www.linkedin.com/company/corleo-kawasaki/ 

▶ SAFE ADVENTURE 特設サイト
https://www.khi.co.jp/safe_adventure/ 

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