オフロード走行に強く、農場・建設現場・工場など幅広く活躍できる無人搬送車、多用途UGV。現場の声を正確に把握することで価値の最大化に挑み、人々がイキイキと活躍する世界を目指す従業員の声を紹介します。(本記事は、川崎重工グループの未来を描く特設ページ「Kawasaki ViSiON MAP 2030」の一部です。)
社長直轄プロジェクト本部 近未来モビリティ総括部
システム開発部
2008年入社。造船に興味を持ったことから入社したが、川崎重工では想像以上に幅広い選択肢があることを知り、「新しい世界が見たい!」と新規事業プロジェクトを志望。多用途UGVの開発に携わり、新たな企業やお客さまとのつながりがどんどん広がっていく楽しさを味わっている。
近未来モビリティの現場は、キャベツ畑や工場にも
ものづくりは、デスクで考えるだけでなく、実際に現場を知ることが大切。とするならば、今の私にとっての現場は、広大なキャベツ畑や牧場、山間部の工事現場、工場かもしれません。現場で働く皆さまがどんな仕事をして、何人体制で働いて、どういった機械を使っていて、どういうことに困っているのか。できるだけ実体験し 、話をうかがい、現場で詳しく学ぶ。これが多用途UGV(Unmanned Ground Vehicle:無人地上車両)開発に携わる、私にとって大事な仕事です。事業を作るときには、できるだけ現状と未来の姿を明確にすることが必要だと考えます。
使用場面を絞ることで、事業のコアが見える
多用途UGVは、文字通りさまざまな用途に対応できる、無人の搬送車。レジャー用の四輪や二輪を手がけている川崎重工らしくオフロード走行にも強いため、農業や畜産業の現場、建設現場、工場など、多岐にわたって活躍の場所があるはずです。私たちの未来で大きな課題となる、労働力の不足におおいに貢献してくれるでしょう。では、多用途UGVの力を最大限発揮するにはどうしたらよいのか? 活躍の場を明確にして、誰にどのような価値を提供するのかコアを見極めることがポイントだと、私は思います。「この前お会いした農家さんの、あのキャベツ運搬の大変な作業をサポートしたい! 」……その光景が思い浮かぶくらい狙いを定めてみることで、「ものを運ぶ」という多用途UGV事業のコアがハッキリと分かるようになりました。
多用途UGVと人が、それぞれの活躍を見せる世界へ
これまで人間がしかたなくやっていた作業や単純作業。それらの一部を多用途UGVが担うことで、私たちは、人間にしかできない仕事にもっと集中することができるようになると期待しています。2030年に待っているのは、機械やロボットにもできる仕事はそれらに任せてしまい、それぞれの人が自らのクリエイティビティを発揮しながら、イキイキと働いている世界かもしれません。多用途UGVも人も、共に活躍する世界を作っていきたいですね。
※文中に登場する数値・所属などは2022年12月の情報です。
「Kawasaki ViSiON MAP 2030」は、川崎重工グループが思い描く2030年の姿を、現在の社員の仕事を通じて紹介します。新しいモビリティ、人々の生活を支えるエネルギーやロボット、そしてそれを実現するための組織体制。社会課題に対する「こたえ」にチャレンジしていく彼らの声に触れながら、わくわくするような未来を一緒に想像してみませんか?