鉄道事業者にとっても、乗客にとっても、 安全・安心な鉄道インフラを追求する

公開日2022.12.22

鉄道の軌道情報から運行保守を行う軌道遠隔監視サービス。AIやクラウドの技術を活用し、高精度・使いやすさ・即時性を兼ね備えたサービスで安全・安心な鉄道インフラの構築に貢献する従業員の声を紹介します。(本記事は、川崎重工グループの未来を描く特設ページ「Kawasaki ViSiON MAP 2030」の一部です。)

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川崎車両株式会社 
技術統括本部 
新事業推進部 量産プロジェクト課
太田 雅人
PROFILE

2020年川崎重工入社。大学ではソフトウェアの研究をしていたが、入社をきっかけにハードウェアのものづくりにも興味を持つように。2022年から軌道遠隔監視サービスを担当している。

新たな技術をサービスに生かす。さらなる品質向上へ

これまで私たちは、高度な鉄道車両づくりを行ってきました。車両や線路の点検を行う人のスキルも、高める努力がなされています。これらの品質をさらに上げるには、何が必要か。それはAIやITといった新しい技術の活用ではないでしょうか。例えるなら、自動車の自動運転のようなものです。自動車そのものも、運転者の技術も、重要。しかしそれらをサポートしてくれる、新しい技術の登場によって、ユーザーの利便性や安全性が高まっています。鉄道車両の世界でそのような新しいIT技術を活用したのが、当社(旧・川崎重工車両カンパニー)が開発した軌道遠隔監視サービスなのです。

「使える」から「使いやすい」へ

軌道遠隔監視サービスは、電車が走る軌道(レール)の状況を監視し、運行の保守につなげるサービスです。例えば、走行中の軌道が規定よりズレていることを検知した際にはアラートを出したり、画像認識によって通常と異なる箇所を知らせたり。軌道のズレだけでなく、ボルトの抜け、バラスト(線路上の砕石や砂利)の劣化など、お客さまのニーズに合わせてさまざまな要素を監視可能にします。さらに取得したデータは保守作業支援にも活用可能です。AIやクラウドなどの技術を搭載することで、より精度を高く、あるいは使いやすさやリアルタイム性も同時に追求しています。ただ使えるサービスを作るだけでなく、使いやすく分かりやすいサービスにすることが、本当に使ってもらえるものを生むためのポイントなのかもしれません。

点検精度向上で、より安全・安心な鉄道インフラの構築に貢献する

このサービスで可能になるのは、線路点検者の負担軽減です。これまでは、人が線路を目視あるいは機械を操作して点検を行っていました。線路の点検作業には人手が要るうえ、線路点検者の身体的な負担も大きく、危険を伴う作業です。AIやクラウドの技術を活用し効率的かつ精度の高い劣化箇所の把握や予測が可能になれば、人口減少による労働力不足といった課題へこたえることができるでしょう。線路点検者の負担は軽くなり、労働力不足解消の一翼を担うはずです。さらにサービスが人のサポートをすることで点検の精度が向上し、いま以上に不具合を未然に防ぐことが可能になります。線路点検をサービスとして提供することで、鉄道事業者や乗客にとって、より安全で、より安心なサービスへと育てていきたいですね。

※文中に登場する数値・所属などは2022年12月の情報です。

「Kawasaki ViSiON MAP 2030」は、川崎重工グループが思い描く2030年の姿を、現在の社員の仕事を通じて紹介します。新しいモビリティ、人々の生活を支えるエネルギーやロボット、そしてそれを実現するための組織体制。社会課題に対する「こたえ」にチャレンジしていく彼らの声に触れながら、わくわくするような未来を一緒に想像してみませんか?

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