重工メーカーも変われる。 川崎重工が、人事制度改革で社会に示す

公開日2022.12.22

日本の大手企業のイメージを覆し、たった3年で行った人事制度改革。個々人の成長やチャレンジを応援する環境を作りました。川崎重工が社会全体の変化のきっかけになることを願い、経験の共有と制度の浸透を担う従業員の声を紹介します。(本記事は、川崎重工グループの未来を描く特設ページ「Kawasaki ViSiON MAP 2030」の一部です。)

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本社 
人事本部 
人事労政部 労政課
横田 浩一
PROFILE

2013年入社。バイク好きだったことがきっかけで川崎重工へ。学生時代に専攻していた法学の知識を生かして会社法関係業務を担当した後、人事部門に移る。現在は新人事制度プロジェクトを担当している。

難しいからこそ、変えるのだ

日本の大手企業は、「社会の変化に柔軟に対応して、変わるのが難しい」といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。働く私たち自身もそれを感じることがあり、このままではいけないと考えていました。私が変えなければと長らく考えていたものの1つが、人事制度です。年次が上がれば成果とは関係なく、給与が上がる仕組み。逆に頑張っても、年齢を理由に評価されない人がいる風土。これまでの人事慣習を大きく変え、アウトプットに応じた評価や自発的なキャリア形成が可能な制度構築を目指しました。

時間がかかるのは、制度より風土

新人事制度制定のプロジェクトが開始したのは、2018年頃。川崎重工のような大きな組織が3年で制度を刷新したというのは、かなり急ピッチに進めたプロジェクトだったと思います。年齢や年次に関連する処遇項目を個々人の成果や能力に応じて賃金が上下する仕組みにシフトするとともに、挑戦を後押しする評価制度を導入しました。また、コアタイムなしのフレックスやリモートワークといった、新しい働き方にも対応できるようルールを定めるとともに、学び直しを促進するキャリア開発休職なども導入しています。これからは、人が流動化する時代。所属部署の枠を超えてやりたい仕事にチャレンジし、また他社へ学びに行ける仕組みがあってもいいですよね。個人のキャリア形成を尊重し、環境を用意できる企業でありたいです。もちろん、仕組みを作ったからといって、働く人の意識や風土がすぐに変わるわけではありません。トップからの説明やマニュアル配布、制度説明会、さまざまな角度から、認知と理解を得ようと努力をしているところです。

経験をシェアし、業界全体を変える

組織風土を変えるには、10年かかるともいわれます。新人事制度が定着するのにも、それくらいの時間がかかるのかもしれません。少しでも早く、隣の席で頑張る若手社員が要職に抜擢されたり、60歳を過ぎた方も経験を生かして活躍していたりする光景が、普通になるように。制度を浸透させるのが人事の役割なのだと思います。そうやって、変わることの難しかった川崎重工が、徐々に変わっていく姿を社会に示すことができれば、それは社会全体が変わっていくための一助になるのかもしれません。実はすでに他社からの問い合わせやメディアからの取材もあり、社内改革の事例として数多く共有されているところ。道半ばではありますが、変わり、先へ進もうとする川崎重工に、ご期待ください。

※文中に登場する数値・所属などは2022年12月の情報です。

「Kawasaki ViSiON MAP 2030」は、川崎重工グループが思い描く2030年の姿を、現在の社員の仕事を通じて紹介します。新しいモビリティ、人々の生活を支えるエネルギーやロボット、そしてそれを実現するための組織体制。社会課題に対する「こたえ」にチャレンジしていく彼らの声に触れながら、わくわくするような未来を一緒に想像してみませんか?

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