ヴィッセル神戸の優勝の舞台裏と、支えた人たちの想い。 家族のような神戸の人々に、元気と夢を!

公開日2024.03.29

2023年11月25日、ヴィッセル神戸が悲願のJ1リーグ初優勝を果たしました。クラブ創設29年目の快挙。神戸の街と共に成長を続けてきたチームが、その本拠地で刻んだ栄光は、ファンや地元の人々にとって忘れることができない1日となりました。サッカーを通じて、街と人を元気づけたいーー川崎重工は、そんな思いをヴィッセル神戸と共有しながら、創設時代からチームを応援し続けてきたサポーターの一員です。今回のANSWERSは、ヴィッセル神戸のJ1初優勝を記念した特別編。チーム生え抜きのゴールキーパー・前川 黛也選手を特別ゲストに迎え、優勝の舞台裏や連覇にかける思い、そして川崎重工と共に取り組む地域活動についてご紹介します。

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ヴィッセル神戸
背番号1 ゴールキーパー
前川 黛也 選手
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楽天ヴィッセル神戸株式会社
ファンコミュニケーション本部 広報部 部長
兼 プロモーショングループ マネージャー
菅井 悠香 氏
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川崎重工業株式会社
コーポレートコミュニケーション総括部 大阪・関西万博推進課 課長
兼 PR部 エリア・インナー課 担当課長
村上 敬祐 氏

観客のよろこぶ姿から、優勝の重みを実感できた

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村上

2023年シーズン、リーグ優勝おめでとうございました。優勝を決めたときはどんな気持ちでしたか?

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前川

ありがとうございます。優勝を決めた試合は、個人的にはあまり満足がいかない試合だったので、うれしさよりもくやしさが最初にきました。ただ、観客の皆さまや周りのみんなが喜んでくれる姿を見られたのがなによりうれしかったです。「長いリーグ戦を戦い抜いて優勝したんだ」という喜びが、それで湧き上がってきました。

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菅井

ファン・サポーターの皆さまを空港でお見送りしたり、寄せ書きを募ったり、選手が勝てるような雰囲気づくりをするなど、本当に細かい活動の積み重ねが優勝につながっていったので、すごくうれしかったです。

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村上

僕自身も11月25日は現地で応援しながら、優勝の瞬間を心待ちにしていました!2023年は、前川選手にとって飛躍の年だったんじゃないでしょうか。チームの守護神として開幕から全試合に出場して、もちろん優勝時の正ゴールキーパーも務められました。やはりそれまでとは違う1年だったのでしょうか。

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前川

特別に何かを変えたということはなくて、日々の努力がやっと実った、という1年だったと思います。個人的にも結果を残せましたし、日本代表として試合に出場することもできたので、自分にとってはすごく充実した年でした。

神戸の街に愛され、応援され、共に育ってきた

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村上

優勝してから、地元のファンの方々との関わりに変化はありましたか。

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前川

ヴィッセルに在籍している年月では1、2を争う長さの選手の1人になったのですが、長くいることで、歴史であったりとか、ヴィッセルがどれだけ愛されているかというのを、日々ファン・サポーターの皆さまの応援からすごく感じてきました。ですから、リーグ戦での初優勝を届けられたという喜びはすごく大きいです。

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村上

ヴィッセル神戸一筋の前川選手ですが、神戸という場所にはどんな魅力があると思いますか?

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前川

神戸には山もあって海もあって、そして本当に素敵な街がある。いろいろな良いところがすごく凝縮された場所ですが、なによりも、サポーターの方々の試合での声の掛け方がすごく温かいんです。背中を押してくれるような、包み込んでくれるような存在だと思っています。まるで家族のような存在の街の人たちがいてくれる、それが僕にとっての神戸の魅力なんです。

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菅井

ヴィッセル神戸は、チームが始動し、初練習を予定していた1995年1月17日に未曾有の阪神・淡路大震災に見舞われました。我々はそれから、神戸の街と共に歩んできました。だからこそ、神戸という地域全体に貢献したいという想いを掲げています。

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村上

毎シーズン、地元の商店街へ選手と訪問されていますよね。

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菅井

やっぱりスポーツクラブは地元の方々に応援されてこそですから。選手を連れていくのはもちろん、職員がポスターを貼りに行って、今シーズンもよろしくお願いします、と毎回あいさつにうかがっています。優勝の時はお礼に行ったり。地元の方々との関わりはすごく大切にしていますね。

試合を超えて、街や子どもたちをもっと元気に

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村上

ヴィッセル神戸では、ヴィッセルに関わる全ての人に幸せを与えられるクラブを「サッカーを通じて地域社会に貢献すること」「地域に密着したサッカーの技術向上」「世界に誇れるスポーツクラブの創造」という3点を軸に活動されていますが、試合以外での活動・取り組みを教えてください。地元の小学校とも積極的に関わっていますよね。

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前川

ヴィッセル神戸の公式戦(リーグ戦・リーグカップ戦・天皇杯)での得点1ゴールにつき、サッカーボール4球を神戸市立の小学校に寄贈する「GOAL for SMILE プロジェクト」を2010年から続けています。僕自身は地元が広島で、サンフレッチェ広島の選手が学校に来て一緒に授業を受けたり、サッカーをしたという経験があります。プロの選手と同じ空気を吸いながらサッカーができるのは本当にかけがえのない時間だったし、サッカー選手を目指そうと考えるきっかけになったので、この活動は続けていきたいなと感じています。

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菅井

小学校に行く時は、誰か「担当」の人間だけが行くのではなくて、全社的に呼びかけて行ける人を募集しています。そういう活動をみんなでできること、定期的に街中や小学校などに行って地元の方々と直接触れ合うことはすごく大事だと思っています。このプロジェクトを通じて、1人でも多くの方にサッカーの魅力を届けていけたらうれしいです。

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村上

試合以外でも、そういった活動を通じて子どもたちに元気や夢を届けているんですね。

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前川

試合の結果で喜んでもらうのはもちろん大事なことであり、さらに、僕自身、サッカーをやる上で「誰かに元気を届けたい」というテーマを持ち続けています。その人の弱みや強みはありながらも、サッカーに一所懸命向き合っている姿こそ、人の心を動かすものだと考えています。僕もまだまだなところはあると思うんですけど、そこもさらけ出して一所懸命やる姿を見てもらうことで、サポーターの方々に「前川はこうやって頑張っているんだから、俺も頑張ろう」と感じてもらいたいという想いがあります。

神戸を代表する、ヴィッセルと川崎重工。両方を知って「好き」の連鎖が起きてほしい

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菅井

ところで、なぜ川崎重工さんは最初に、ヴィッセル神戸のスポンサーになろうとご決断いただいたのでしょうか?

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村上

川崎重工がヴィッセル神戸のスポンサーをしようと決めた理由は、やはり地元貢献です。神戸に拠点のある企業の一員として地元を応援しよう、神戸の地を盛り上げていこう、という思いが私たちにもありました。また、市民の皆さまがヴィッセル神戸のクラブ創設にあたって、たくさんの署名活動をされるなどさまざまなご尽力をされた姿も見ていました。川崎重工もその思いに共感して、応援していくことになったんです。

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菅井

だからこそ、神戸の地を盛り上げるためにいろいろと一緒に活動いただいているのですね。

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村上

はい、川崎重工では、スポンサーとしてどのようにヴィッセルと神戸を応援できるか探り続けています。例えば、毎年開催している冠試合。そこでコンシューマ製品のオートバイを展示しているのですが、選手の皆さんを含め多くの方から好評だとうかがっています。ファン・サポーターの皆さま、地域の皆さまと一緒に盛り上がれる場を毎年提供させてもらえているということを大変誇りに思っています。

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菅井

川崎重工さんには、チーム創設以来、ずっとヴィッセル神戸を応援し続けてもらってきましたし、一緒に戦ってきたという感じがしています。試合以外にも、特別企画展も一緒に行いましたね。

左上:企画展入口
右上:過去のユニフォームがずらりと並ぶ
左下:「ヴィッセル神戸のすごい選手たち」ジャンプの高さ
右下:サイン入りボールと「MAN OF THE MATCH」コーナー
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村上

2024年2月23日から3月10日の間にかけて「カワサキワールド」でヴィッセル神戸との特別企画展を実施しましたね。例えばノエビアスタジアム神戸はなぜハイブリッド芝を使っているのかというおもしろい視点だったり、本多 勇喜選手はジャンプで何メートル跳ぶか、ジェアン パトリッキ選手は50メートルを何秒で走るか、齊藤 未月選手は1試合で何キロメートル走るのかといった選手のすごさを、来場者に体感してもらいました。楽しさだけでなく、学びの要素も加えることで、試合だけではないヴィッセル神戸さんの魅力を伝えたいという思いで企画しました。また、学びや知識を得ることを楽しい、と感じていただいたことをきっかけとして、サッカーが好きな人がカワサキワールドにある陸海空にちなんだ展示も見て「ものづくりっておもしろいんだな」と思ってもらえたり、逆に普段カワサキワールドに来てくれている方々がヴィッセル神戸を知って「サッカー選手ってすごい。今度スタジアムに行ってみよう」というところまでつながったらいいなと思っています。

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菅井

相乗効果が生まれるといいですね!

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村上

サッカー好きなお子さん、乗り物好きなお子さん、ものづくりが好きなお子さんなど、世の中にはいろいろな「好き」を持っているお子さんがいっぱいいると思うんですけど、その「好き」をきっかけに他の「好き」が生まれて、夢が膨らんでいったらいいな、というのが僕自身が考えていることです。

例えば乗り物が好きな子が、サッカー選手が神戸から東京の国立競技場の試合へ出かける時に、快適に移動できる新幹線を作りたいんだとか、海外遠征へ行く時にみんなが疲れない飛行機を作りたいんだ、というような思いが生まれたらとてもステキなことですし、逆に、サッカーが大好きな子たちが、移動する時に電車や飛行機、船に興味を持ってくれて、将来そういう企業で働いてみたいなとか、プロサッカー選手になったら、企業と一緒に地域貢献してみたいなとか、そういうふうに夢を膨らませるきっかけになれたら一番うれしいなと思います。

2024年も、大きな飛躍の予感が

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村上

2024年シーズンは、どんな1年にしたいですか。

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前川

目標としているのは、僕自身が日本で1番のゴールキーパーになって、ベストイレブンに選ばれること。そこを目指していれば、自ずと絶対に負けない選手になれると思うので、そこはしっかりぶらさずに達成したいと思います。また、次にファンの皆さまが待っているのはやっぱりリーグ連覇だと思うので、しっかり結果を出すと同時に、僕自身もより飛躍できるように頑張ります。どうぞ応援よろしくお願いします。

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菅井

2023年シーズンにJ1優勝して、いまは周りからの期待も高まっている状態です。その期待に応えて、さらに強いチームになっていくのはもちろんですし、今後はチームとしても事業としてもクラブとしてもアジアを見据えて、新しい取り組みに力を入れつつ、一方で、「Kobe Forever Forward」という精神を掲げているように、地元神戸と共に成長し続けていきたいです。

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村上

2020年に天皇杯を制し、2023年にJ1初優勝ということで、栄光を重ねてきたヴィッセル神戸を、私たちとしてはこれからも応援していきたいと思います!ぜひ再びタイトルを取っていただいて、この盛り上がった空気を維持していただければスポンサー冥利に尽きます!今年の冠デーで提供するオートバイの開発者もヴィッセル神戸の大ファンで、選手の方に自分の作ったバイクに乗ってほしいと言っています(笑)今年も、ぜひ一緒に盛り上げていきたいです!

メッセージ「これまでも、これからも。豊かな社会をめざして」

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川崎重工業株式会社
コーポレートコミュニケーション総括部 総括部長
鳥居 敬 氏

1995年、阪神淡路大震災の年に発足したヴィッセル神戸は、プロサッカーチームとしての活躍に加え、地域活性化のため「ホームタウン活動」にも積極的に取り組んでいます。こうした活動に共感し、発足以来スポンサーとして協賛・支援し、特に2003年からはユニフォームスポンサーになっています。川崎重工グループは、「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する”Global Kawasaki”」というグループミッションを掲げており、今後もヴィッセル神戸へのサポートをはじめ、さまざまな社会貢献活動を通して豊かな社会の実現に貢献していきます。

同じ「神戸」という街に根差す、ヴィッセル神戸と川崎重工。人々を熱狂させるスポーツチームと、あらゆる技術で社会を支える総合重工メーカー。それぞれの役割は異なりますが、神戸の街を起点として、共に社会に対してポジティブな発信をし続けるという熱意は同じです。今年も優勝を目指すヴィッセル神戸と共に、川崎重工も世界の人々へ元気と夢を提供し続けます。

※文中に登場する数値・所属などは取材当時の情報です。

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