1866年1月17日、松方正義の三男として薩摩の地にて生を受ける。東京大学予備門(現・東京大学)から、アメリカにあるラトガーズ大学、エール大学へ留学。法学部にて博士号を取得し卒業。1896年、川崎造船所(現・川崎重工)の初代社長に就任。その後、さまざまな偉業を成し遂げながら、当社をわが国有数の重工業会社へと成長させていく。また、実業家として働く傍ら、西洋の絵画収集を始める。買い集められた美術作品はのちに松方コレクションと呼ばれ、その数はおよそ1万点にも及び世界3大コレクションのひとつとも称されている。1950年6月24日、鎌倉の寓居で危篤状態に陥り、生涯に幕を下ろした。享年85才。