Kawasakiが目指す
カーボンニュートラル
CO2などの温室効果ガスの排出を全体として
ゼロにするカーボンニュートラル。
燃焼時にCO2を排出しない「水素」は
さまざまな物質から取り出すことができます。
Kawasakiは、この「水素」を発電や
モビリティのエネルギーとして活用することで、
CO2排出量の削減に取り組んでいます。
さらに、Kawasaki独自のCO2回収技術を
用いて、
カーボンニュートラルの実現を
目指しています。
大気中のCO2が年間200億トンのペースで増加している今※、
カーボンニュートラルの実現に重要なのは、「CO2のマネージメント」と言えます。
CO2の発生を抑制することはもちろん、
発生したCO2をいかに効率よく回収、利用、貯蔵するのか。
Kawasakiは「CO2分離回収技術」
(KCC/Kawasaki CO2 Capture)でこの問いに応えていきます。
※出典Friendlingstein et.al(2022), Global Carbon Budget 2022, IEA(2021),
Net Zero by 2050: A Roadmap for the Global Energy Sector, Met Office (2018),
How much CO2 at 1.5°C and 2°C?, Our W orld in Data, CO2 and Greenhouse Gas Emissions
炭素循環型社会づくりの
鍵となる技術
Kawasakiは独自のCO2固体吸収剤を用いて、
産業プラントや発電所、ごみ焼却所などから出る排気ガス中や、
大気中のCO2を高効率、省エネルギーで分離回収します。
CO2固体吸収剤とは、CO2を吸収するアミンという
特殊な薬剤を表面にコーティングしたビーズのようなもの。
この「魔法のビーズ」がKawasakiの
「CO2分離回収技術」の
鍵となっています。

ビーズは多孔質材を用いることで
表面積が広く、より多くのCO2を
回収できる(固体吸収剤1gあたり
の表面積は、テニスコート1面分)
CO2固体吸収剤の
特徴と仕組み
特徴
アミンを使う事で、CO2を効率よく吸収。
また低温でCO2を脱離させることができるので
低エネルギーで繰り返し使用できます。

自社開発のアミンを用いることで、低温(例えば60℃)の減圧蒸気でCO2の脱離が可能なため、低エネルギーかつ、排熱や太陽光を利用することで高効率

「CO2分離回収技術」の
開発と取り組み
1980年代:KCC/Kawasaki CO2 Capture
潜水艦や宇宙船、飛行機など「閉鎖空間での呼気由来のCO2除去」を目的として、
「CO2分離回収技術(KCC)」の開発に着手。
2010年以降:PCC/Post Combustion Capture
地球温暖化、環境保全の課題に応えるべくPCC技術の開発に取り組む。
2019年以降: DAC/Direct Air Capture
アミンをコーティングした「CO2固体吸収剤」を用いた独自のCO2回収技術を確立し、
DAC技術の開発に取り組む。