Comics
Spirit of Kawasaki
アメリカ北部で庭師を務めるアレックと弟子のスティーブ。
古くなった芝刈り機の買い替えを考える
アレックの前に現れたのは・・・!?
汎用エンジン事業60周年を記念し描き下ろされた、スペシャルストーリー!
- 漫画:谷嶋イサオ
- 構成:銀杏社
- ディレクション:パラドックス
History of the
Kawasaki Engine
1957
小型汎用エンジン事業の始まり
川崎航空機は、国内農業の機械化の追い風を受け、小型エンジン部門へ進出を決意。1956年に当社汎用エンジン初号機KF4の試作第1号を完成させ、1957年2月に販売を開始しました。KF4は航空機用空冷エンジンをベースとして開発された空冷4サイクルガソリンエンジンであり、鋳鉄シリンダー、トンネルタイプのクランクケースなどを採用した設計のため、耐久性に優れており、市場で爆発的人気となりました。(東京・日比谷で発表会を開催)
1957
1962
海外展開を視野に、
空冷ディーゼルエンジン事業を展開
カワサキ・ポルシェ空冷ディーゼルエンジンKP209を発売。当時、国内農機市場はガソリンエンジンと水冷ディーゼルが主流でしたが、欧州では空冷ディーゼルエンジンがメインで使用されていました。そこで、将来の海外販売を見越して、西独ポルシェ社と技術支援契約を締結。その後、1986年まで続いたディーゼルエンジン事業の発端となりました。
運転テストの様子
1962
1968
小型汎用エンジン専用の28工場を建設
1968年、汎用エンジンの累計生産台数は100万台を突破。売上は年々増加し、市場の需要に応えるために生産体制の整備を実施しました。明石工場内に小型エンジン専用工場として「28工場」を建設、月産台数6万台を誇った「28工場」は当時の最新鋭の設備を備え、東洋一の小型エンジン一貫生産工場と評されました。
エンジンファミリー
1968
1972
携帯発電機KGシリーズの生産開始
当社では、発電機や船外機、刈払機、ブロワーなどの完成商品を、パワープロダクツと呼んでいます。1972年に生産が開始されたKGシリーズは、その後、注力した同分野への試金石となりました。1985年にはこの後継モデルのGA型発電機がグッドデザイン賞を受賞しました。
1972
1973
累計生産台数300万台突破
当社汎用エンジンの累計生産台数が300万台突破。前年の1972年には汎用エンジンの年間生産台数が50万台を記録するなど、生産体制の増強も継続して行われていました。市場では農機具業界の不振といった逆風があったものの、レジャー向けや発電機向けエンジンへの進出など、新製品の開発を積極的に行っていったことが成長を後押ししました。
1973
1983
累計生産台数1000万台突破
当社汎用エンジンの累計生産台数は1000万台を突破。これは、汎用エンジン業界初の記録となり、1957年のKF4発売以来、26年間で達成しました。
1983
1984
FB460V型エンジン生産開始
米国のDeere & Companyの要請を受け、ローントラクター用にFBエンジンを開発。このモデルは、世界各市場で非常に高い評価を受けました。現在も汎用エンジン事業の売上の大部分を占める北米芝関連事業に進出した記念すべき機種で、Kawasaki V-Twinの先駆けといえるモデルでした。
1984
1989
米国での24時間稼働のエンジン一貫生産体制が整う
1989年6月、米国KMM・メアリービル工場で小型エンジンの生産開始。同年11月までにエンジン一貫生産工場の機能が揃い、24時間生産体制が整いました。背景には売上の65%を占めるほどに成長した海外販売の拡大があり、米国国内での地産地消を実現したことで米国市場での当社躍進とお客様からの信頼の獲得に繋がりました。稼動初期の生産実績はおよそ12万台でしたが、その後の米国市場シェア拡大にあわせて生産台数も増加、2015年には53万台のエンジンを生産しました。
北米芝関連業界では空冷水平対向型エンジンが主流であった当時、当社はコンパクトで低振動・低騒音の水冷竪軸V-Twinエンジン、FDエンジンを投入し、市場で強固な地位を築きました。また、同年には業界初のデジタル燃料噴射仕様エンジンを500台限定で生産するなど、常に新しいものへの挑戦を行ってきました。
米国KMM・メアリービル工場
1989
2010
Changzhou Kawasaki & Kwang Yang Engine
Co., Ltd (CK&K)操業開始
台湾KYMCO社とのエンジン製造合弁会社である、CK&Kが操業を開始しました。KMMが4st V-Twinの大型エンジンを中心に生産するのに対して、CK&Kでは2stおよび4st単気筒の小型エンジンを生産しています。稼動初期の生産実績は2万台程度でしたが、その後順調に生産台数を伸ばし、2015年度の生産実績は26万台にまで増加しました。
2010
2015
生産環境の海外シフトが進む
2015年、KMMでの累計生産台数が900万台を突破し、中国CK&K工場での累計生産台数も100万台を突破しました。明石工場が中心であった生産拠点は、グローバル化が進む市場に対応するため、米国や中国といった生産環境が整備されてきた海外へシフトしていきました。
2015
1957
Model Introduction
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TJ053E
TJシリーズ
層状掃気システム採用により、排出ガス中の有害成分の大幅な減少を実現。万全な振動・騒音対策を施し、作業者の負担を軽減した環境にも人にも優しいエンジンシリーズです。
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FJ180D
FJシリーズ
好評を博したFEシリーズの後継機であるFJシリーズは2軸回転バランサーを搭載したモデルも展開、低振動を実現しました。カワサキエンジンの源流ともいえる国内農業機械市場を中心に、高品質かつ高性能なエンジンを求める多種多様なお客様に利用されています。
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FX850V
EFIFXシリーズ
米国芝関連市場で、プロフェッショナルたちに最も選ばれているKawasaki V-Twinエンジン。中でもFXシリーズは最高の耐久性とパワーを誇ります。2016年にはFX850V-EFIモデルも発売、どんな状況下でも均一で美しい芝のお手入れをサポートします。
技術とアイディアで、
世界中の人々が抱える課題を解決していく川崎重工業
私たちのつくる汎用エンジンは、
世界中で働く人々を支えるエンジンでもある。